百円の恋
日本4大女優の一人、安藤サクラ(ちなみにあと三人は満島ひかり・池脇千鶴・大島美幸)が最高の演技を披露した本作。
和製「ミリオンダラー・ベイビーの前半」としてかなりの興奮を禁じ得ない。
社会の底辺描写の上手さは「そこのみにて光り輝く」に近いリアリティがあるし(ちょっとやり過ぎ感は否めないが)、映画の前半と後半での身体的変化が素晴らしい。映画にはイニシエーションが必須だと改めて感じる。
最後の微妙な長回しと、何度も繰り返されるテーマ曲に一抹の不満はあるが、そんなことは関係ない。
とにかく表現を生業としている人はこのプロ意識を観るべきだし、感化されるべきだ。
これまた2ヶ月になる息子を抱きながら劇中2回叫んだのち、いつの間にか眠っていた息子をベッドにそっと置き、鑑賞後久々の腕立て伏せを行なった。
安藤サクラさん、ありがとう。